記念日だけじゃない、“日常の奇跡”を写す写真館ー坂本写真スタジオ
撮影技術はもちろんのこと、撮影自体が思い出に残るひと時だったと多くの高評価を得ている坂本写真スタジオ。高評価の理由を、インタビューしました。 (口コミ評価研究所:田村)

“撮影前から”始まっている家族の物語
田村:
口コミでは「着付けや移動中の時間まで含めて“撮影全体が思い出になった”」という声が印象的でした。 坂本写真スタジオさんでは、シャッターを切る瞬間だけでなく、その前後の時間も大切にされていると感じます。坂本代表:
撮影って、シャッターを切る瞬間だけじゃなくてスタジオに来る前から始まっていると思うんです。お客様がスタジオに到着される前、準備をしている段階から、すでにそのご家族の“特別な一日”は始まります。
例えば着付けの時間も、お子さんやご家族が自然と笑顔になるようにお話ししたり、緊張を解いていく。特に初めてスタジオ撮影を経験されるご家庭の場合、不安な気持ちもあると思うので、その部分を取り除くことも私たちの大切な役割のひとつです。
写真はその時の時間も残すので、このようなことがとても大切だと私は思っています。
古民家と自然、その日だけの光を切り取る
田村: 坂本写真スタジオさんのロケーション撮影は口コミでも非常に高評価です。 古民家のスタジオや神社の参道、桜の絨毯など印象的な場面の写真が多く見られました。
坂本代表: ありがとうございます。やはり自然光や季節の風景というのは、スタジオの中では再現できない表情や空気を引き出してくれます。
例えば桜の舞う参道や落ち葉が積もる古道など、どれもその時にしか撮れない一瞬です。
古民家の落ち着いた雰囲気も懐かしさがあり人気ですが、初めにロケーション撮影をしてからスタジオ撮影を行うことで、緊張がほぐれご家族の自然な気持ちで撮影できます。ご家族の心がほぐれる場所で行う事も、写真のクオリティに繋がっていると思います。
自然に触れて気持ちが豊かになったことも写真に残るので、このことも私はとても大切に思ってます。

一人ひとりに合わせた寄り添いの撮影
田村: 「緊張していた子どもが自然な表情になった」「普段は笑わない息子が笑顔になった」という口コミが目立ちました。 撮影中、どのように自然な表情を引き出していらっしゃるのでしょうか?
坂本代表: 子どもたちはもちろん、大人でもカメラの前では少し緊張しますよね。なので、いきなり撮るのではなくまずは話すところから。何が好きか、今日はどんな気分か、そういう会話から入って、その人に合った空気感を作るようにしています。シャッターを切るのは、準備が整ってからです。
表情の自然さは、その“安心感”の積み重ねだと思うんです。私たちはただ写真を撮るのではなく、その人に合わせた“場”を整えることから始めています。

家族の今を一枚の記録に
田村: 「赤ちゃんの頃から通っている」「子どもの成長に合わせて何度もお願いしている」という口コミが多く見られました。 継続して訪れるご家族も多いのでしょうか?
坂本代表: ありがたいことに、そういうご家族が多くて嬉しいです。
お宮参りから七五三、入学・卒業、そして成人式まで、成長の節目を一緒に見守る感覚です。 前回はお兄ちゃん、今回は妹さん、みたいに何度もお越しいただけることで、その家族の歴史を写真で残していける。それがこの仕事の醍醐味です。
何度も来てくださることで、お子さんもどんどん打ち解けてくれて、表情が自然になっていくのも感じます。私たちは“写真館”というより、そのご家庭の“記憶の一部”として寄り添っていけたら嬉しいです。

正直私も同じように思います
田村: 「スタジオにたどり着くまでの道が細くわかりづらい。」とのお声がありました。
正直私もこちらにくるまでに迷ってしましました(笑)坂本代表: ですよね。。。正直私も同じように思います。
しかしながらこの場所はとても静かな場所で、鳥のさえずりがよく聞こえる場所なんです。
そういう環境の下で撮影をしたかったので、お客さまにはご不便をおかけして大変申し訳ないとおもっておりますが、その分より楽しんでいただけるように色々と考えています。
思い出作りの隠れ家として覚えて頂ければ、私的にはとてもうれしいです。
改めまして、貴重なご意見ありがとうございます!
柔軟な対応で家族の「今」に寄り添う
田村: 「子どもが泣いてもあやしてくれた」「急な遅刻にも柔軟に対応してくれた」といった、現場での臨機応変な対応に対する感謝の声も多く見られました。
坂本代表: 撮影の日というのは、たいてい特別な日で、皆さんにとって思い入れのある一日です。だからこそ、私たちもできる限りその想いに寄り添いたいと思っています。
お子さんが泣いてしまったり、体調が万全でなかったり、あるいは時間に遅れてしまうこともありますよね。そういう時に「もうダメです」ではなく、「じゃあ、こうしましょうか」と寄り添えるかどうかが、その日が良い思い出になるかどうかを分けると思うんです。
撮影の流れや光の具合ももちろん大切ですが、それよりも優先すべきは“その人たちが気持ちよく過ごせる空気”だと考えています。写真は、その日の空気を切り取るものだからこそ、対応の柔軟さは欠かせない要素だと思っています。
3世代・家族全員が主役になれる写真館
田村: 「祖父母も一緒に写ってもらえた」「三世代での撮影が叶った」という声も印象的でした。家族全体で撮る機会は貴重ですよね。
坂本代表: そうですね。特に最近は三世代そろって写真を撮るということ自体が少なくなってきています。でも、だからこそその価値は大きい。
子どもだけでなく親御さんや祖父母の姿も一緒に残すことで、写真は一枚の“家族史”になります。
私たちは「今日は誰が主役」という考えではなく、その場にいる全員が主役になれるような撮影を目指しています。例えば、自然な会話のなかで撮った祖父母の笑顔や、家族で手をつないで歩いている瞬間など、作り込まない写真が後々もっとも宝物になることも多いんです。そういった何気ない時間を丁寧に切り取ることが、私たちの仕事だと思っています。

こだわりの衣装と着付けで仕上がる一枚
田村: 「帯の結び方が素敵だった」「体型に合わせて丁寧に着付けてくれた」という、衣装や着付けに関する口コミもたくさん見られました。
坂本代表: 衣装や着付けは写真の印象を大きく左右する部分ですから、非常に大切にしています。
特に七五三や成人式のような節目では、その方に似合うスタイルを提案し、体型や動きやすさにも配慮しながら着崩れしにくいように丁寧に仕上げていきます。 帯の結び方ひとつにも工夫を凝らしていて、例えばスタジオにある和の背景に映えるような形や、写真として美しく見える角度なども考慮しています。
着付けを担当するスタッフもベテランばかりで、撮影中も常に横でサポートに入り、衣装が乱れればすぐに整える。そういった細やかなケアも、写真のクオリティを高める一因だと思っています。

著名人の撮影にも選ばれる技術力
田村:
口コミの中に、有名人の撮影も行っているというものがありました。坂本代表:
映画の仕事で多くの著名人を撮影していますが、やはり家族写真のよさには勝てず、毎回著名人を撮影するたびに家族写真の価値の高さを改めて実感する機会に恵まれてこの仕事に誇りを持てています。
もちろん一つの仕事として、著名人撮影でも一般的な家族写真の撮影でも変わらない技術力で撮影しています。

“撮って終わり”じゃない余韻づくり
田村:
「出来上がった写真を見ながら家族で会話が弾んだ」「写真選びの時間も思い出になった」という口コミも印象的でした。 撮影後のプロセスにもこだわりがあるのでしょうか?坂本代表:
そうなんですよ。撮影後も楽しんでほしいので、お客様のご自宅で写真を選べるようにしています。
おじいちゃんおばあちゃんや親せきの方と一緒に写真を選ぶこともできるので、「あの時こうだったね」とか、「この表情いいね」と撮影時の思い出を話しながら楽しい時間を過ごしてもらえるように心掛けています。
迷われる方も多いですが、それは“良い写真が多すぎて選べない”という嬉しい悩み。私たちとしてはそれも含めて撮影の楽しさだと思っていますし、後から見返したくなるような写真づくりを心がけています。
“一生の思い出になる写真”を目指して
田村:
最後に、「一生の宝物になった」「家族の思い出を残してくれてありがとう」といった口コミも目立ちました。 坂本写真スタジオさんにとって、写真とはどんな存在でしょうか?坂本代表:
私たちにとって写真はただの記録ではなく、“想いを残すもの”だと思っています。その日その場の空気感や交わされた言葉、感じた気持ちまでも写し込めるのが写真の力です。
だからこそ、撮る私たちがその瞬間にしっかりと心を込めなければいけない。ご家族にとって節目の一日が、何年、何十年経っても色あせず、見返すたびに温かい気持ちがよみがえるような、そんな一枚を目指しています。
私たちの写真が、家族の記憶の一部として、そっと支えになれたら嬉しいですね。
